内部監査とコソーシング

金融商品取引業者から内部監査のコソーシング(内部監査業務の一部を外部の専門家と共同で実施すること)の依頼が増えています。

背景には、内部監査の重要性に対する認識の高まりがあります。

例えば、顧客情報の漏洩が発生し、担当者や経営者がその事実を公表せずに済ませようと判断したとします。その情報を社員が知った場合、以前であれば会社への忠誠心や解雇への不安から沈黙を選んでいたかもしれません。

しかし現在は、SNSを通じて誰もが容易に情報発信できる時代です。内部情報が匿名で投稿され、それが瞬く間に拡散されることも珍しくありません。金融商品取引業者にとって、顧客情報の漏洩や法令違反に関する情報が拡散した場合、その影響は行政処分、信頼の喪失につながります。

重要なのは、問題を早期に発見し、適切な改善につなげることで、内部監査の役割は、まさにそこにあります。内部監査は、組織の弱点や内部管理態勢上の課題を発見し、経営陣に改善の機会を与える仕組みです。

金融商品取引業者に求められる内部監査には、法令、監督指針、自主規制規則に関する知識に加え、業務内容や内部管理態勢に対する理解も必要です。そのため、十分な経験を有する内部監査人材を確保できている会社は多くありません。

こうした状況を背景に、社内の内部監査部門と外部の専門家が協働して監査を実施するコソーシングの活用が増えているのだと思います。

ライセンス取得

ここ数年、投資助言業務および第二種金融商品取引業の登録申請に関する相談が増えています。

背景には、株価の上昇に伴い株式投資や投資信託への関心が高まっていることに加え、投資家の分散投資ニーズの高まりを受けて、不動産関連の投資商品やファンドへの関心が高まっていることがあると考えられます。

投資助言業務とは、有価証券の価値や金融指標の分析に基づき、投資判断に関する助言を有償で提供する業務をいいます。

例えば、株式の売買タイミングに関する助言や、不動産信託受益権を対象とするファンドへの投資判断に関する助言を反復継続して有償で行う場合には、原則として金融商品取引法上の登録が必要となります。

近年は、SNSやサブスクリプションサービス、オンラインサロン等を通じて投資情報を提供する事業者も増えています。その一方で、自らは「情報提供」や「教育事業」と考えていても、実際には金融商品取引法上の投資助言業に該当する可能性があるケースも少なくありません。

また、不動産分野においても、不動産信託受益権を対象とするファンドの組成や募集のスキームを検討する中で、第二種金融商品取引業の登録が必要となる事例が増えています。

事業の開始後に登録の要否が問題となると、事業計画や契約関係の見直しが必要となることもあります。そのため、新たなサービスや投資スキームを検討する段階で、金融商品取引法上の整理を行うことが重要になっています。

投資助言業務と第二種金融商品取引業のライセンス取得手続きには何が必要か、ライセンス取得の難しさはどこかなど、最新事情をお知りになりたい方は、お問い合わせフォームからご相談ください。

JSL行政書士事務所のご案内

事務所名 JSL行政書士事務所
代表者 川崎 善徳
設立年月日 2004年7月23日
住所 〒107-0052 東京都港区赤坂4-13-5 赤坂オフィスハイツ
電話番号 03-4405-7176
受付時間 09:00-17:00[土日・祝祭日を除く]
主な業務 金融商品取引業者の内部監査の受託
オンサイト・モニタリング(検査)対応
金融商品取引業者の顧問就任(審査があります)
金融商品取引業者の役員研修・従業員研修の講師派遣
金融商品取引業者になるための登録申請手続のサポート

JSL行政書士事務所にできること

金融商品取引業者には、法令等遵守態勢の整備に加え、顧客管理、広告審査、利益相反管理、マネロン対応、外部委託先管理など、多岐にわたる内部管理が求められます。また、これらの管理態勢が適切に機能しているかを検証するための内部監査も重要な役割を担っています。

一方で、株式、不動産、再生可能エネルギー、リース、デリバティブなど、それぞれの分野で培った知識や経験を活かして金融商品取引業への参入を検討する企業も増えています。しかし、登録申請に当たっては、人的構成、業務運営体制、内部管理体制、内部監査体制などについて金融商品取引法上の要件を満たす必要があり、事業計画と規制対応の両立が課題となることも少なくありません。

当事務所では、金融商品取引業の登録申請手続の支援に加え、登録後の内部管理体制の整備・見直しや内部監査の実施を行っています。これまでに取引のあったクライアントは200社を超え、不動産信託受益権販売業者、デリバティブ関連業者、不動産ファンド運用業者、不動産ファンド助言業者、株式投資助言業者、再生可能エネルギーファンド関連業者など、多様な業態に及びます。

また、上場会社や外資系企業、日本国内に拠点を持たない外国会社に対する支援実績もあります。

金融商品取引業を取り巻く規制環境は年々変化しています。内部管理体制や内部監査は、一度整備して終わりではなく、事業内容やリスクの変化に応じて継続的に見直していくことが重要です。当事務所は、金融商品取引業者の皆様の内部管理体制の維持・向上に貢献できればと思います。

代表者紹介

東京都出身。慶應義塾大学文学部卒業。住友信託銀行(現三井住友信託銀行)に入社し、証券取引法のコンプライアンスを担当する。その後、外資系投資銀行に転職。BNPパリバ証券コンプライアンス部長、新生証券取締役コンプライアンス部長を経て、行政書士として独立。金融商品取引業者の内部管理体制の整備のサポートを行う。金融商品取引法に関する著書、講演多数。

アクセス

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〒107-0052 東京都港区赤坂4-13-5 赤坂オフィスハイツ
電話:03-4405-7176

地下鉄赤坂駅から徒歩5分

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